日本|大阪|もう一つの天孫降臨の地「磐船神社」

 天孫「ニギハヤヒ(饒速日命)」の天孫降臨をご存知でしょうか。天孫ニニギノミコト(瓊瓊杵尊)の天孫降臨が最も有名ですが、日本書紀によると、神武天皇の東征に先立ち、ニニギノミコトの兄にあたるニギハヤヒが天羽々矢と歩靫、そして十種の神宝をもって「天磐船」に乗ってヤマト地方の哮ヶ峯に降臨したとされています。ニニギ以外にも天孫降臨があったんですね。

 ニギハヤヒは河内国へ降臨した後、大和国を支配していた長髄彦の妹を嫁にもらいその主君となります。そこに天孫ニニギの孫にあたる神武天皇が九州から大和へ東征してきてますが、長髄彦は「天孫が二人いるはずがない」と疑い、最後まで神武天皇と激しい戦いをつづけます。 長髄彦の主君であるニギハヤヒは、話がまとまらない状況を解決するため、 長髄彦を殺害して神武天皇にヤマトを献上したとあります。

ニギハヤヒの天孫降臨の地

今回お邪魔したのが大阪府交野市にある磐船神社。ここはニギハヤヒが降臨した「河内国河上哮ヶ峯」であると伝わっていて、ニギハヤヒが乗ってきた天の磐船と言われる高さ・幅が12mにもなる巨石があります。

突如現れる巨石群。その中でも圧倒的に存在感のある巨石が天の磐船。船と言えば船の形をしているような・・・。船というより雲の形なのかな?たくさんの神様が乗って飛んでくる雲はこんな形をしているイメージかもしれません。

仏教などが伝わる前の日本古来の巨石信仰の名残なんでしょうか。

この岩に乗って現れたニギハヤヒは、地元の豪族である長髄彦の妹のミカシキヤヒメを嫁にもらい、この地を治めるようになります。後に東征でこの地に来た神武天皇に、ニギハヤヒは従うようになります。

このニギハヤヒは、古代日本の最大最強の軍事一族「物部氏」の祖先とされていて、聖徳太子や蘇我氏と争い、最後まで神道を守ろうとしたことで有名な物部守屋を輩出しています。

古代大和政権で強大な力を持っていた物部家。武器などを担当するだけでなく、宗教的な意味からも天皇一族に近い関係を持っていたことが分かりました。なるほどなー。

スリル満点な洞窟めぐりがある

実はこの磐船神社の裏には、巨石の間を縫うように探検できる洞窟めぐりがあり、楽しみに来たのですが、前日に天気が悪くて濡れていたのと、実は朝早すぎたためまだ入ることができませんでした!

ここが入口。思ったより細い穴で、この穴を通過していくことで生まれ変わることができるんだそうですよ。ただし、実際に足を滑らして大事故が起きたことがあるそうですので、本当に危険なんだそうです。

この神社を流れる小さな川は、天野川という名前なんだそうです。天の川と同じ読み方で、しかもその天から降りてきた磐船がある・・。何とも古代のロマンチックなところですよね。この天野川のあたりには巨大な岩がゴロゴロ。タモリさんが解説してくれたら、きっと面白い地学ネタが眠っていることだろうなぁ。ぜひ聞いてみたい。

これは岩に彫られた不動明王?戦国時代のころに彫られたものだそうです。長い歴史の中で、神仏習合などの影響も受けながらも長く信奉されてきた磐船神社。非常に興味深い、古代を知るうえでおススメの神社でした。

Posted by tetsuchippy