日本|岡山|温羅伝説ゆかりの「鯉喰神社」

 吉備津彦命や温羅が登場する伝説でも伝わる鯉喰神社。吉備津彦命との戦いで深手を負った温羅が鯉に変身して川に逃げこんで逃げたところを、鵜に変身した吉備津彦命が噛みあげて捕まえた場所と伝わっています。その伝説がそのまま神社の名前になっています。

楯築遺跡の北西方向に位置する鯉喰神社は、温羅が逃げこんだと言われる血吸川が合流する足守川沿いにあります。少し離れてみるとこの神社が古墳の上に創られていることが分かります。まだ発掘はされていないそうですが弥生時代の古墳で、近くの楯築古墳などと近い時代のものと考えられています。貴重な土器なども多数見つかっているそうです。

入口両脇には備前焼で作られた狛犬。伝説と現実を組み合わせて考えると・・・。

 温羅が逃げこんだと言われる血吸川。温羅の目に矢が刺さり流れ出してできた赤い川と伝説で伝わっていますが、実際にこのエリアを支配していた吉備国は製鉄技術が発展していたと言われることから、鉄分が含まれて赤かったのではないかと想像できます。

そんな鉄分が多い土地で採れる粘土でつくられるから備前焼は赤いんだろうなぁ。

門からは短い回廊になっていますが、この短い急な坂になっているような様式は珍しいですね。

たくさんの願いが書かれた木札がつられていて、参拝に来る人が多くいることが分かりました。地元の方に人気なんでしょうね。神社の敷地もすごく綺麗にされていました。

 私の想像ですが、古代の有力者の古墳は、その御威光によって敬われ、長い時が立ちその有力者の御威光が分からなくなっても、地元の人、先達が大切にしていた場所という事実が残り神社となり、そして神社だったからこれまで壊されずに残ってきた・・・。千年以上も前の遺跡が、今は神社として全国に残っているのはそういうことなのかなと考えたり。

この吉備エリアは、様々な伝説や神話の中に出てくる遺跡が残っていて、その逸話が残っていて・・・。古代ロマンを体験できる素晴らしい場所でした。

Posted by tetsuchippy