エジプト|カイロ|間もなく移転!黄金マスクが輝くエジプト考古学博物館
「エジプト考古学博物館」は、あの有名なツタンカーメンの黄金マスクが展示されている世界随一の人気を誇る博物館で、他にもラムセス2世のミイラや、古代エジプト神話にも関わる数々の金銀財宝が揃っています。
しかし2018年10月現在の情報では、2020年にギザエリアに移転する「エジプト考古学博物館」。
(最近までは2018年に移転となってましたが、2020年まで延期されたそうです。)
エジプト考古学博物館の情報
【2018年10月情報】
営業時間
- 通常営業 9時~17時(チケット売り場9時~16時)
- 夜間営業 木・日曜日 17時30分~21時(チケット売り場17時30分~20時)
入場料金(通常営業)
- 博物館 大人120EGP・子供60EGP
- ミイラ室 大人150EGP・子供75EGP
- 博物館&ミイラ室セット 大人240EGP・120EGP
※子供は6歳以下
入場料金(夜間営業)←弾丸旅行に非常に便利
- 博物館 大人180EGP・子供90EGP
- ミイラ室 大人225EGP・子供115EGP
※子供は6歳以下
※通常営業にあるセットはありません。
写真・カメラ料金
- 写真50EGP・ビデオ300EGP
※ツタンカーメンのマスクの部屋と、ミイラ室の撮影はできません。
テンションが上がるカッコいい展示方法!
まずは1階中央のギャラリー。
一番奥には、アメンホテプ3世と王妃ティの巨像。
手前にある3角形は、ピラミッドの先端についているキャップストーン。
色々ネットで調べてみたんですが、どのピラミッドのキャップストーンかは分かりませんでした。
手前の少年たちは、座ったまんまジーッと見学しています。気持ちいだろうなぁ。
ラーホテプとネフェルトの座像
古王国時代(紀元前2686年頃 – 紀元前2185年前後)の最高傑作の一つと言われる「ラーホテプとネフェルトの座像」。
なんと4000年も前に作られた綺麗に彩色された高さ1m位の像で、男性はクフ王の異母兄弟にあたる人、ネフェルトはその奥さんだそうです。
神化されたファラオの像と違って、リアルに描かれているので、当時の雰囲気が良く伝わって面白いですよね。
セネブと家族の像
手足が短い障害をもった男性と、付き添う妻、そしてそんな父を支える子供二人を現した像だそうです。
エジプトにも、現代と同じ価値観、美的感覚が存在していたんでしょうね。
メンチュヘテプ2世座像
古代エジプトの大11王朝の第4代ファラオ。
分裂したエジプトを再統一したファラオとして知られています。
この座像の立派なアゴ髭。
ファラオの象徴として、髭の薄い人も顎鬚が豪勢につくられたらしい。
ハトシェプスト女王のスフィンクス石像
こちらは、ハトシェプストと言う超有能な政治力をもった女王の頭と、強いライオンの肉体を持ったスフィンクス。
ハトシェプスト女王は、トトメス3世の母親でありながら、長い間トトメス3世の摂政として実権を握り、エジプトを発展させた大女王。
ただ、なかなか権力を息子に譲らなかったので、息子のトトメス3世には激しく嫌われていたそうです。
それゆえ、非常に有能で人気の女王でありながら、トトメス3世の時代に女王の像の大半が壊されて残っているものは少ないんだそうです。
ホルス神に守られる子供時代のラメセス2世
ラメセス2世(ラムセス2世)は、新王国時代の最盛期を創りあげた王様。
なんと3000年以上も前の時代としては異例の90歳まで元気に生き続けたと言われており、たくさんの戦いを繰り返しながら、領土を最大版図に広げていった人気ファラオです。
この方のミイラもミイラ室の中に展示されていました。
結構長身のミイラでした。
古代エジプトの生活が分かる人形もたくさん
船に乗っている人たちの人形群。
他にも兵隊の人形や、生活風景の人形がありました。
この時代は子供たちの遊び道具ってわけではないんでしょうね。
ツタンカーメンに関わる黄金の遺産がたくさん展示
ツタンカーメンは、アラブ語ではトゥトアンクアムンと言うそうで、エジプト人には「トゥトアンクアムン」の方が通じるそうです。
この黄金の椅子は、ツタンカーメン(トゥトアンクアムン)の玉座。
ツタンカーメン王とその妻が描かれ、肘かけは翼、脚の部分はライオンがデザインされている金ぴかの椅子です。
これは墓の入口を守っていた2体で1対のツタンカーメンの立像です。
少年王と言われるツタンカーメン。
まさに、この立像は少年の面影が感じられますね。
有名なツタンカーメン黄金マスク
2階には、ツタンカーメンの黄金仮面が展示された特別室があります。
その気になれば、部屋の外から望遠撮影できるかもしれませんが、特別室内は写真撮影禁止。
この上の写真はポスターを撮影したものです。
あの有名な黄金マスクの実物を初めて見ましたが・・・・初めて見た気がしない・・・。逆に懐かしいくらい。
ずっと憧れ続けていた財宝が目の前に展示されていて、感動で言葉も出ない。
思ったほど人は多くなく、ツタンカーメン黄金マスクと1対1で見つめ合いました。
別料金のミイラ室も写真撮影は禁止でした。
やはりエジプト神話、エジプト文明の独特な埋葬方法としてミイラが有名ですよね。
ピラミッドは、古代エジプト王のお墓と習いましたが、意外なことに、いまだにピラミッドでミイラが見つかったことはないそうです。
写真撮影禁止だったので写真はありませんが、ラムセス2世やトトメス3世などの有名ファラオのミイラがずらっと並んでいる姿は壮観でした・・・。
昔はここから蘇ると考えられていたんですね・・・。
上の写真は猫のミイラです。
ファラオの愛猫なども来世で復活するようにミイラにされたそうです。
狗や猿も。
王のミイラ群の中には、一緒に埋葬された愛猿のミイラも並んでいました。
ペットというか、動物の相棒に対する愛情って、今と一緒なんでしょうね。
有名遺産だけ一気に巡れば1時間半くらい必要
もちろん、様々な文化物が大量に陳列されています。
どれも、当然触ってはいけないのですが、心無い人たちは普通に触っちゃいます。
ここまで近い陳列方法って、日本では考えられませんよね。
模様や文字を残すことで、時代を超えて様々な情報を伝えてくれるんですね。
有名なロゼッタストーンのレプリカもありましたが、当然、上の写真のような石碑もたくさん。
象形文字が読めるようになりたくなりました。
黄金の仮面はたくさんありました。
意外なことに、黄金の仮面は、ツタンカーメンのもの以外にも複数ありました。
でも、表情の品性や、かっこよさ、デザインの精巧さは、ツタンカーメン黄金仮面が圧倒的でした。
2020年に大エジプト博物館へ移転する予定
みんなの憧れである「エジプト考古学博物館」は、ギザ地区に建築中の「大エジプト博物館(The Grand Egyptian Musium)に2020年に移転する予定です(2018年10月情報)
もともとは2018年には移転が完了している予定でしたが、延期が連続している状況。
カイロ・ピラミッズ・ホテルの目の前で工事中の巨大な建物。
日本のODAが巨額に投入されている国家プロジェクト。
ギザのピラミッドの近くに出来るので、将来は観光がもっと便利になりそうですね。
新しい博物館も楽しみですが、2018年までしか見ることができない現在の「エジプト考古学博物館」を楽しむことができのもあとわずか!
ぜひぜひ、見に行ってみてください!