日本|秋田|日本一の強酸性!刺激的な湯治場「玉川温泉」
秋田県の山奥に色んな意味で特別な温泉がありました。
その名は「玉川温泉(たまがわおんせん)」。
なんとその酸性度はpH1.2。日本一の強酸性の温泉なんだそうな。
巨大な日帰り入浴施設も完備されています!
最近、大きな改装があったそうで、非常に綺麗な建物になっています。
強酸性の湯けむり漂うこのエリアでは何でも腐食して行ってしまう・・・・・
指輪もメガネも、金属部分が真っ黒に・・・要注意です!
日帰り入浴施設内の写真は撮影できませんでしたが、入浴したら、ちょっとピリッと。
小さな傷口がチクチクと刺されるような痛み。
肌が弱い人が長く入浴すると真赤に腫れるくらい強く、日本刀をつけると、1日で刀身が溶けてなくなるんだとか・・・。
温泉の周辺は活発な地獄谷!その昔は玉川毒水なんて呼ばれてた。
草津温泉なんかでも見られる、硫黄を採取する施設ですかね?
こんなに長いのは初めて見ました。
もう近くの山肌からはバンバン火山ガスが噴き出ています。
硫黄の塊のようですね。
大噴と呼ばれる源泉の一つ。
噴出するお湯は98℃、毎分9000リットル。
単一の源泉としては最大の湧出量だそうです。
もうどこを見ても入浴したくなってしまうお湯の川。
昔ここから湧き出た温泉でできた川は、玉川毒水と呼ばれ、下流域の農作物等が枯れ果ててしまうほど問題になっていたそうです。
その強い酸性を希釈するために、隣の川と合流させれば、その川の魚が死滅し・・・田沢湖を利用して希釈しようとすれば今度は田沢湖の多くの魚が死滅。
更には田沢湖水系にある水力発電所が、酸性でボロボロに壊れてしまう始末・・・
昭和に入って、やっと中和方法が確立されたそうですが、その強酸性による逸話が尽きない温泉です。
屋外岩盤浴の湯治場として支持されています!
この付近で採掘される北投石(ほくとうせき)は、ラジウムを含んでいて微量の放射線を出しているらしく、岩盤浴の場として利用されています。
この北投石は、この玉川温泉と、台湾の北投温泉でしか採石されない珍しい石なんだそうですよ。
この周辺を歩いているとゴザを持って歩いている人をたくさん見かけます。
不思議な風景だなと思っていたらこんな感じ。
湯気の当たる場所でゴザを敷いて湯治。
地面を触るとかなり温かいので、あっという間に汗が噴き出ます。
奥の最も湯気やガスが噴き出ている場所には、赤い屋根の湯治場がありました。
地面を触るとビックリ。
多分、ゴザを引かずに寝ると低温ながら火傷しそうな熱さです!
中ではこんな感じで湯治中の方々がたくさん寝ていました。
こんな激熱、蒸し暑い中で寝ていたら倒れちゃいそうです。
この方も一瞬大丈夫かな?と思いましたが、しばらくしたら起き上がって出て行かれました。
みんなそれぞれ目的を持って湯治に来られているんでしょうね
湯治に来られている皆さんで、挨拶したり会話したり楽しそうにしてました。
きっと長く通う中で知り合いになっていくんでしょうね。
玉川温泉は本当に素晴らしい体験でした。
他ではなかなか体験できない雰囲気、本気で健康になろうとする意志を持った湯治客の熱気を感じる温泉場でした!