カンボジア|シェムリアップ|世界遺産の廃墟遺跡「ベンメリア遺跡」
この映画のワンシーンに出てきそうな石積み遺跡の廃墟。この遺跡はシェムリアップから車で2時間程の場所にある「ベンメリア遺跡」
まるで天空の城ラピュタ「廃墟遺跡ベンメリア」
世界遺産であるアンコールワット遺跡群の一部に指定されていますがアンコールワットほど整備、修復がなされておらず、ほぼ発見当初のまま残されている珍しい遺跡の廃墟です。
カンボジアは、水が多い湿原のような場所なので、長い年月とともに石積みで重い遺跡は崩れ、更には成長の速い木々が生い茂って森の中に沈んでいくのかな・・・などと想像してしまいます・・・・。
GoogleMapでは1時間半ほどで到着となってますので、トゥクトゥクで移動するにはちょっと遠くて、お尻が痛くなる距離。オプショナルツアーの半日ツアーがたくさん企画されているので、利用することがおススメです!
チャーター車で郊外の街を眺めながら渋滞もなく移動
オプショナルツアーに申し込んでいたので、朝一番でホテルまで迎えに来てくれました。シェムリアップ市内はちょっと道が混んでいましたが、郊外に出ると渋滞は全くなく順調に移動。途中一度だけきれいなトイレがあるサービスエリアのような場所に止まりました。
チャーター車で郊外の街を眺めながら渋滞もなく移動
遺跡の目の前の駐車場に到着。遺跡は蓮がたくさん咲いているお堀に囲まれていて、入り口には立派な蛇神ナーガの像が出迎えてくれます。このベンメリア遺跡のナーガ像は世界的にも保存状態が良いらしいですよ。
観光地にはたくさんの子供たちがいました。
カンボジアは、内戦が終わり、やっと平和が訪れ、結果急激に生活環境が変化している国です。素晴らしい観光資源がありますので観光業が最も発展してきているようですが、まだまだ裕福と言うわけではありません。何が正しいのか、何が良いのかは分かりませんが、シェムリアップ滞在中はアメちゃんを持ち歩いていて、子供に上げたりしていました。お金の方がいいのかな。でもアメちゃんも喜んでくれましたよ。
大きな蓮を日よけ傘につかって、トトロみたいですね。
チャーター車で郊外の街を眺めながら渋滞もなく移動
参道を5分くらい歩くとベンメリア遺跡の本体が見えてきました。この門も昔はたくさんの人が利用していたのでしょうか。最近の研究ではアンコールワットよりも大きい規模があった可能性が指摘されているそうです。でも確かに大きい・・・。1990年頃に発見されて、公開されたのが2001年。地元の方々にはその存在が知られていたらしいのですが、一般的に知られるようになってからまだ20年。発見当初の雰囲気を残していることが、非常に価値があるし素晴らしと思います。
未だに周囲には地雷が眠っている・・・
地雷の撤去が終了した場所には木製の歩道が作られているのでその上は絶対安全。ただ、まだまだ取り残された地雷が存在するそうです。多くの観光客が歩道を外れて側道を歩いたり遺跡を登ったりしていましたが、本当はやめた方がいいんでしょうね。
でもまぁ、地雷は自己責任でいいんですが、せっかく長い年月で綺麗な緑色に苔むした遺跡なのに、人が歩いたばしょだけドンドン苔が剥がれてきていました。廃墟遺跡の雰囲気こそが、観光客にとって一番の魅力だと思うので、苔は大切にしたいですよね。
他にはない独特のはかなさがある遺跡でした。
長い時間が流れて、何百年も前には大きく繁栄していた文化が、自然の中に飲み込まれている現実を目で見る事ができる遺跡です。巨大なガジュマルの樹の根に包まれて、遺跡の上にたまった土の上には巨木が生え、もともとは真っ白だった石壁は苔に包まれて深い緑に。
巨大な廃墟。しかも1000年近い歴史を持つ遺跡の廃墟。何か魅かれるものがあります。
今後修復はされるのでしょうか・・・
学術的にも重要な遺跡でしょうし、カンボジアの歴史を研究するためにも修復する必要があるかもしれません。でもただの観光客のわがままを言わせていただければ、この滅びの美しさを残してほしい気持ちもあります。
噂レベルで天空の城ラピュタのモデルになった?なんて言われています。確かに下の写真なんて、巨木に連れて行かれるラピュタのお城みたいに見えます。これほどの廃墟遺跡は綺麗に保存していきたいですよね。
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